VPN にうまく接続できない方へ

現実を直視しましょう、オンラインでの行動は、個人情報の宝庫です。仕事から趣味に至るまで、すべてがそこにあります。これが、VPNが、インターネットサービスプロバイダー(ISP)などの詮索好きな眼から保護し、ブラウザの閲覧履歴を隠すデジタルのマントである理由です。しかし、もしそのマントを導入できなかったら?その場合、自身が露出してしまいます。このガイドが、VPN接続の問題をトラブルシューティングするための直ぐに使えるリソースです。

VPN に接続できない理由

VPN のサブスクリプションに加入したのに接続できないという方もいるのではないでしょうか。VPN に接続できないのには様々な理由があります。

VPN アプリのバージョンが古いため更新や再インストールが必要な場合もあれば、デバイスの既存の設定により VPN トンネルを確立できない場合もあります。また、ISP やローカルネットワーク管理者によって VPN がブロックされていることも考えられます。

以下のセクションでは、それぞれの可能性について説明し、各問題の解決策をご紹介します。

VPN に接続できない場合の対処法

VPN に接続されない場合、大抵は簡単な問題で、自分で直せることが多いです。VPN に接続するには次の各手順に従ってください。

1.インターネット接続を確認する

VPN への接続がうまくいかない場合は、インターネット接続に問題がある可能性があります。

インターネット接続が正常に機能していることを確認するには、ブラウザを開き、VPN を使用せずにいくつかのページをロードしてみます。インターネットが機能していない場合は、ISP に連絡して接続を修復する必要があります。また、次の手順を最初に試すこともできます。

  1. ルーターを再起動します。
  2. ルーターからデバイスの接続を切断し、Wi-Fi ネットワークに接続しなおします。
  3.  イーサネットで接続している場合は、ルーターに接続されていることを確認してください。

2.VPN ソフトウェアを確認し、必要に応じて更新する

古い VPN ソフトウェアはバグが発生し、接続の確立時に問題が起こる可能性があります。  そのため、VPN アプリの最新バージョンがインストールされているか確認することが重要です。

アプリの更新が必要な場合は、アプリ内で更新するか、アプリをアンインストールして VPN プロバイダーの Web サイトで提供されている新しいバージョンをインストールしなおします。

一部の VPN では、アプリ内から TAP ドライバーを更新することもできます。TAP ドライバーは、OpenVPN プロトコルを正常に機能させるために必要となります。VPN アプリにこれらのドライバーを更新するオプションがある場合は、更新してみてください。

接続の問題が解決されない場合は、コントロールパネルのプログラムと機能に移動してください。プログラムのアンインストールまたは変更で、古い VPN または TAP/TUN ドライバーがインストールされているかどうかを確認します。

古い VPN アプリや TAP ドライバーは、最新の VPN と競合を起こす可能性があります。使用しなくなった古いアプリをすべてアンインストールして、既存の TAP ドライバーを削除してみてください。その後最新の VPN を再インストールし、必要な TAP ドライバーの再インストールを許可します。これにより、VPN が完全に最新の状態になり、競合が起こらなくなります。

3.VPN の資格情報を確認する

スマートフォン、タブレット、コンピューター、ルーターに VPN をインストールする際に、アカウントのユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。このデータは、VPN サーバーへの接続を確立するために必要です。

このデータが正しく入力されなかった場合、認証の問題により VPN への接続に失敗している可能性があります。この問題を解決するには、資格情報を確認して入力しなおします。

VPN アカウントのパスワードを最近変更した場合、VPN ソフトウェアの再起動または再インストールが必要な場合があります。パスワードの再入力が求められるので、最新の資格情報を入力すれば VPN 接続を確立できるはずです。

VPN 対応のルーターで VPN を直接使用している場合は、ローカル IP アドレスを使用してルーターの管理パネルを起動し、そこからユーザー名とパスワードが正しく入力されていることを確認できます。ユーザー名またはパスワードに誤りがあると VPN に接続できないため、慎重に入力してください。

4.別の VPN サーバーを試す

VPN では数多くのサーバーが利用でき、そのサーバーの 1 つが一時的に停止している可能性があります。

通常使用する VPN サーバーに接続できない場合は、別の場所のサーバーを選ぶことをお勧めします。これを行うには、VPN アプリを開き、リストから別のサーバーロケーションを選んで、[接続] をクリックします。

そのサーバーで問題なく接続できる場合は、通常使用している VPN サーバーが一時的にダウンしている可能性があります。

各国の異なるサーバーから選択できない VPN プロバイダーの場合は、何度か接続を切断してから再接続して、動作する別のサーバーに自動的に接続されるか確認してください。

これは中国、イラン、エジプト、または VPN が制限されているその他の国にいる場合にも、それぞれの VPN サーバーによってブロックされていたりブロックされていなかったりする可能性があるため、有効なトラブルシューティングの手段となります。

5.別の VPN プロトコルを使用して接続してみる

VPN プロトコルによって使用するポートが異なり、使用しているプロトコルがファイアウォールによってブロックされているか、ルーターのポートが閉じている可能性があります。

以下に、これらの問題を解決する方法について説明します。ただし、これが問題であるかを確認するために、VPN アプリで設定メニューを開き、別の VPN プロトコルを選択することをお勧めします。

別の VPN プロトコルが使用可能で機能している場合は、ポートが閉じているか、ファイアウォールの設定と競合しているために、他のプロトコルがブロックされている可能性が高いです。

また、中国などの VPN がよくブロックされている国にいる場合も、この手順を実行することをお勧めします。VPN がブロックされている国では、特定のポートからのトラフィックがファイアウォールによって制限されている可能性があります。そのため、異なるポートを使用するプロトコルはうまく使える場合があります。

6.ポートが開いていることを確認する

VPN アプリケーションで VPN 接続を確立するには、特定のポートが開いている必要があります。VPN では通常、443 TCP、1194 TCP/UDP (OpenVPN)、1723 TCP (PPTP)、1701 TCP、500 UDP、4500 UDP (L2TP/IKEv2/IPsec) などのポートを使用します。

VPN 接続と、使用するように設定されているプロトコルによっては、必要なポートが開いていることを確認する必要があります。これを行うには、ブラウザにルーターのローカル IP アドレスを入力して、ルーターの管理パネルにアクセスします。

7.ファイアウォールを確認する

ファイアウォールにより VPN のインターネット通信がブロックされている可能性があり、その場合 VPN 接続を確立できません。ファイアウォールが VPN をブロックしないようにするには、ファイアウォールの設定で VPN ソフトウェアを例外リストに追加します。

  1. コントロールパネルに移動します
  2. Windows Defender ファイアウォールを選択します
  3. アプリまたは機能の Windows Defender ファイアウォールの通過を許可するをクリックします
  4. アプリケーションのリストで VPN を見つけ、ボックスをオンにして、プライベートネットワークとパブリックネットワークの両方でファイアウォールを通過できるようにします。

8.VPN のカスタマーサービスに問い合わせる

Compritech で推奨している VPN には優れたカスタマーサービスチームがあり、メールまたはライブチャットで問い合わせができます。どのような接続の問題であっても担当者がいつでも喜んで解決できるようサポートしてくれるので、これらのヒントを試しても問題が解決されない場合は、VPN に直接連絡して問題に直接対処してもらうことをお勧めします。

VPNが遅い場合の対処法

VPNには接続したものの、デジタルの悪夢にはまっていると感じていませんか?真相を探りましょう。

基礎となる回線速度をチェックします。

最初に、VPNから切断して、インターネットの回線速度をテストします。既にラグが生じている場合、VPNが回線速度低下の原因とは思わないでください。5 Mbps未満ですか?最速級VPNを使っても、スムースなストリーミングがゲームは期待できません。

もし十分高速だった場合は何をすべきでしょう?

VPN無しで常に10 Mbps以上を確保できているのなら、VPNがボトルネックになる可能性があります。以下は、その場合の行動計画です:

  • スピードテストを実行する:VPNに接続して、回線速度を計測します。遅いようであれば、WireGuardのようなキビキビとしたプロトコルをサポートしているより高速なプロバイダーへの切り替えを検討しましょう。
  • サーバーを切り替える:今使っているサーバーは混雑しているかもしれません。別のサーバーに切り替えて、回線速度が上昇するか見てみましょう。
  • プロトコルを変える:お使いのVPNは様々なトンネリングプロトコルを提供している可能性があります。低い回線速度にはまっているなら、WireGuard、OpenVPN UDPやIKEv2に切り替えてみましょう。
  • ポートを微調整する:VPNの中にはトンネリングプロトコルのポートを変更できる会社もあります。ちょっと変更だけで、必要な回線速度上昇が得られる場合もあります。
  • ウィルス対策ソフトのコンフリクト;お使いのウィルス対策ソフトがVPNを妨害していないか確認します。もしソフトにホワイトリストがあれば、お使いのVPNがそこに登録されていることを確認しましょう。

日本のインターネットサービスプロバイダー(ISP)がVPNをブロックすることはありますか?

いいえ、日本には、VPNの使用をブロックする全国的な方針はありません。VPNは合法で、VPNのWebサイトはブロックされておらず、つまり、サブスクリプションをするのは用意です。 

VPNへの接続の際に問題が生じているのは、たぶん、使用しているローカルネットワークが特定のポートをブロックしているためです。もしこれが生じた場合、別のプロトコルか難読化を使用するとよいでしょう。 

一般的に、日本国内でのVPN接続の問題が、お使いのISPや政府が課すブロックで生じていることはほとんどありません。 

VPN機能は仕事中も使えますか?

はい。所有するデバイス上でどこでもVPNを使用してインターネットに接続することができます。すなわち、スマートフォン、タブレット、個人所有のンボートパソコン上で、さらには仕事中も公共Wi-Fi上でもVPNを使用できるのです。

仕事用のコンピュータにVPNをインストールするかは、あなた次第です。雇用主が、仕事用コンピューターに制限を課している場合、VPNを含めてどんなアプリケーションもインストールできません。 

その場合でも、仕事用コンピューター上にVPNのブラウザ拡張機能をインストールすることはできます。しかし、これにより制限や地域ブロックを回避はできますが、暗号化、すなわち、完全なスタンドアロンのVPNアプリが提供するプライバシーは手に入りません。